220号室
国立大学法人北海道大学北極域研究センター教授 齊藤 誠一
本センターにおける主な研究テーマ
- ・リアルタイム衛星データの水産海洋研究利用についての研究
- ・衛星データを利用した漁場予測モデルおよび最適増養殖育成海域モデルの開発研究
- ・海洋GISの水産海洋研究への応用研究
- ・小型衛星による海洋観測に関する基礎研究
研究が目指す成果
○学術振興の観点から目指す目標
海洋環境をリアルタイムで観測する手段として衛星による観測が不可欠である。当該研究室において、各種人工衛星で観測された海面水温、植物プランクトン分布などの海洋環境情報をリアルタイムで処理し、学術利用ばかりでなく漁業や増殖業などへの実利用もおこなうことを目標とする。
○地域振興の観点から目指す目標
噴火湾や津軽海峡およびその周辺海域における海洋環境は、そこに生息する魚介類の分布、生態および成長に影響を与える。また、これらの海域で行われている増養殖場で生産される貝類やコンブ類の成長やその質に影響を与える。これらの持続可能な生産を担保するにはこれらの海域における海洋環境の計測と予測が不可欠である。衛星による海洋環境の観測データをリアルタイムで解析し、その結果を漁場予測や増養殖場管理に役立てることにより地域の産業振興につなげることを目標とする。また、これらの技術を利活用した海洋情報産業を発展させ、函館地域の産業の核として海洋情報産業の振興を推し進める。