Hakodate Research Center for Fisheries and Oceans

〒040-0051 函館市弁天町20番5号
TEL0138-21-4600 FAX 0138-21-4601

お問い合わせフォーム

入居者紹介

221号室

綿貫 豊、山村織生

国立大学法人北海道大学大学院水産科学研究院

本センターにおける主な研究テーマ

  • ・北方系魚類の栄養動態に関する研究

研究の概要

北方系魚類の栄養動態に関する研究

道南海域は親潮と対馬(津軽)暖流が錯綜する複雑な海洋構造を示し、両水塊を起源とする各種漁業資源を豊富に生産する。特に我が国最大の漁業資源の一つであるスケトウダラ太平洋系群は噴火湾とその周辺海域を産卵場とし、そこでの生残過程が資源動向の趨勢を決定する。従来、卵仔魚期の(受動輸送などによる)密度独立的・確率論的な死亡過程が重要と考えられてきたが、近年では幼魚期の被食や飢餓による、決定論的・密度依存的死亡過程も同程度に重要視されている。本研究では、後者の過程を定量的に分析するため、ソウハチ、アブラガレイといった重要捕食者による捕食圧推定に必要な各種パラメーターを推定する。

研究が目指す成果

海洋物理モデル研究の進展により、産卵場と産卵海域が把握できればその後の卵仔魚の輸送過程がある程度の精度で推定可能となっている。本研究では輸送を経て生残した幼稚魚の生残過程をまず定量的に記述することにより、(満2歳を目処とする)漁業資源への加入量の予測可能な態勢の確立をめざす。