Hakodate Research Center for Fisheries and Oceans

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101号室

株式会社エコニクス

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株式会社エコニクス
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札幌市

本センターにおける主な研究テーマ

  • ・マリンITの技術開発
  • ・藻場造成の新技術開発と付随する技術の開発
  • ・機能性成分を有する藻類の大量培養並びに浅海域での養殖技術開発

研究の概要

マリンITの技術開発

海表面および海中の水温,潮位などの物理データは、水産業,防災・減災などの分野において非常に有用な情報であり、さまざまな観測システムが開発されていますが、当社では光ファイバセンサを用いた観測システムに着目しました。光ファイバセンサは、物理量の変化に応じて光の散乱特性が変化することを原理としているため、センサ部に電源を必要とせず、またシンプルな構造とすることが可能です。このため、故障率が少なく、電源交換などのメンテナンスが容易になることが特徴で、いままでに数多くのものが開発され実用化されていますが、陸上用に開発されたものが主で海中における実績は少ないのが現状です。ここでは、既存センサ類の耐圧、耐水、精度などの実証試験を行い、海中での実用化のための改良を行うとともに、塩分などを計測する化学式センサ類に関しては、光給電システムを用いた電気式センサ類の応用を検討し、陸上の光回線網の利用を含めた海洋環境モニタリングシステムの開発を目指します。

機能性成分を有する藻類の大量培養並びに浅海域での養殖技術開発

函館市の周辺海域に生息するホンダワラ科に属するアカモクには,カロテノイドの一種であるフコキサンチンが豊富に含まれています。臨床研究から、この成分が脂肪組織における脂肪の燃焼を助けダイエット効果があることや,抗腫瘍作用を促すなど機能性成分として有用なことが明らかにされ、サプリメントなどとして商品化されています。このように、海藻類にはフコキサンチンに代表される機能性成分が多く含まれていると考えられています。海洋資源の中には多くの未利用資源があるといわれており,函館周辺海域に生息する豊富な海藻類から機能性成分を探索するとともに,安定的に提供できるよう、藻場造成を意識した培養技術の開発を目指します。

研究が目指す成果

地球規模での気候変動により、平均気温の上昇、海水温の上昇、海流の蛇行など様々な環境の変化が認められています。これらの影響として水産業においては、漁獲種の変化、水揚げ量の減少など、大きな問題となっています。また、日本海沿岸に多くみられる「海の砂漠化」磯焼け現象の発生により浅海域での海藻類が激減しコンブ漁への直接的影響に加え、ウニ、アワビなどの磯根資源にも大きな影響を与えるとともに、産卵場としての機能も失われつつあります。われわれは、神恵内村において展開されている「藻場∞LANDプロジェクト」に、藻場造成の技術をもってその推進に加わり一定の成果を上げる事が出来ました。ここでは、海の中の様子を詳しく知るためマリンIT技術を用いた海洋環境モニタリングシステムの開発行い、藻場造成技術の新規開発によりさらなる「海の森林創り」を推進するとともに、未利用海洋資源の有効活用を目指し、一次産業の活性化に寄与して行きたいと考えています。

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