チョウザメの生殖統御技術開発のための性分化、卵成長および卵成熟の分子機構解析
北海道沿岸で希に捕獲されるチョウザメの養殖産業化はきわめて有望である。全雌生産や早期成熟誘導技術を開発することで、キャビア生産が効率化する。そこで本研究では、その基盤となる、チョウザメの性分化、卵成長および卵成熟の分子機構を解明し、その結果を基に、全雌生産、早期性判別、早期成熟誘導および安定的良質卵生産技術開発を推進する。将来的には、国内絶滅種ミカドチョウザメの大量増殖と野生復帰を目指す。
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221号室
○学術振興の観点から目指す目標
チョウザメ、ウナギ、ティラピアなどの生殖(性分化および卵形成など)の分子機構の解明が進むと、全雌あるいは全雄生産、早期性判別、早期成熟および安定的良質卵生産などの生殖統御技術が確立される。
○地域振興の観点から目指す目標
チョウザメ、ウナギ、ティラピアなどの生殖統御技術が確立されると、これら魚種の効率的繁殖と養殖産業化が可能となる。特にチョウザメのキャビアの国内需要は100億円以上にものぼり、世界的にはその10倍にも達することから、大きな産業振興に繋がる。また、ウナギのレプトセファルス幼生は全くウナギとは異なる形態であり、展示することで、教育および観光に寄与できる。